覇者の剣
第2章 襲撃
基は鞄を放り投げ、男の背に向かって走り出した。
そして殴りかかろうとした、その時。
「ぐはっ…!」
基の体は見えない力によって弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「くそっ…なんだよ、今のは…」
男は自分に触れてもいなかった。
まるで超能力を使ったかのように、基の体を弾き飛ばしたのだ。
「てめぇ…なにもんだよ」
基は傷ついた体を押さえながらも立ち上がり、男を鋭い目で睨みつけた。
男はこめかみをピクリと動かす。
「貴様のその目…気に入らんな」
「あんたにそんなこと言われたかねぇよ」
「…貴様は私にとっても悟様にとっても邪魔な存在。生かしておくとろくなことにならない」
「なっ…」
再び男の体が赤く光った。
いや、赤いオーラのようなものが体を纏っているという表現の方が合ってるだろう。
男は掌を広げると、直径十センチくらいの光の玉を作り出した。
そして殴りかかろうとした、その時。
「ぐはっ…!」
基の体は見えない力によって弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「くそっ…なんだよ、今のは…」
男は自分に触れてもいなかった。
まるで超能力を使ったかのように、基の体を弾き飛ばしたのだ。
「てめぇ…なにもんだよ」
基は傷ついた体を押さえながらも立ち上がり、男を鋭い目で睨みつけた。
男はこめかみをピクリと動かす。
「貴様のその目…気に入らんな」
「あんたにそんなこと言われたかねぇよ」
「…貴様は私にとっても悟様にとっても邪魔な存在。生かしておくとろくなことにならない」
「なっ…」
再び男の体が赤く光った。
いや、赤いオーラのようなものが体を纏っているという表現の方が合ってるだろう。
男は掌を広げると、直径十センチくらいの光の玉を作り出した。