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覇者の剣

第2章 襲撃

「死ぬがいい」


男は容赦なくその光の玉を基に向かって投げつけた。


ドォンッ!!


凄まじい音と共に、基の体は五メートルほど吹き飛ばされる。続けて男は光の玉をいくつも作り出し、工事現場の木材を破壊し始めた。


ドォンッ!! ドォンッ!!


砂煙が舞い上がり、砕けた木材の欠片が空中に舞う。


「くっ…」


視界が真っ白で何も見えない。
しかもさっきよりやばい状態で、激痛が体を襲った。


(…やばい…意識が…)


基はその場に倒れてしまった。
それを確認すると、男は攻撃をやめて基に近寄った。


「これで終わりだ」


そして、手に力を込めた時。


「!」


突如、殺気を感じて男は身構えた。
基ではない、他の誰かの《気》だ。


「何者だ! 姿を見せろ!」


すると、どこからか笑い声がした。


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