
覇者の剣
第4章 転校生
『基? こんな朝からどうしたの?』
すぐに電話に出た悟の声に、基は安堵の息を漏らす。
「わり、ちょっと遅れるわ」
『ははっ、また絡まれたの?』
「…まあな」
『ほどほどにね。あ、そうだ、今日転校生が来るみたいだよ』
「転校生?」
『うん、女の子だって。楽しみだね』
「あー…」
『だから早めに来なよ。じゃ、またあとで!』
基は携帯を切ると、再びシャワーを浴び始めた。
(転校生って…一瞬あいつかと思ったじゃねぇか)
須王颯汰は中身は600年も生きてる魂だが、外見は自分と同じくらいだった。関西からいきなりこっちの学校に通いだすことも容易のように思えた。
しかし悟が元気そうで良かった。
あの後、男との接触はなかったようだ。
昨日の今日だし、警戒はしておいた方がいいだろう。万が一のために、基は制服のポケットに折り畳みのサバイバルナイフを忍ばせた。
すぐに電話に出た悟の声に、基は安堵の息を漏らす。
「わり、ちょっと遅れるわ」
『ははっ、また絡まれたの?』
「…まあな」
『ほどほどにね。あ、そうだ、今日転校生が来るみたいだよ』
「転校生?」
『うん、女の子だって。楽しみだね』
「あー…」
『だから早めに来なよ。じゃ、またあとで!』
基は携帯を切ると、再びシャワーを浴び始めた。
(転校生って…一瞬あいつかと思ったじゃねぇか)
須王颯汰は中身は600年も生きてる魂だが、外見は自分と同じくらいだった。関西からいきなりこっちの学校に通いだすことも容易のように思えた。
しかし悟が元気そうで良かった。
あの後、男との接触はなかったようだ。
昨日の今日だし、警戒はしておいた方がいいだろう。万が一のために、基は制服のポケットに折り畳みのサバイバルナイフを忍ばせた。
