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そばにいたい。

第3章 二人で水族館

一通り色んな生き物を触って、二人でキャッキャ言いながら遊ぶ。


「こんなに魚とか、海の生き物に触ったの初めて!」

「怖くなかった?」

「全然平気だよ!」


遥斗は水道で手を洗いながら嬉しそうに言う。


「また来ようね」

「うん」

「少し、海の方行ってみる?」

「いくー」


私達は、水族館を出てすぐの海岸に向かった。
真っ白できれいな砂浜だった。


乾いた砂の上に座って、波打ち際で遊ぶ遥斗を見る。


「可愛いわぁ…」


しみじみと思う。


「あ、キレイな貝殻…」


手元にあった貝殻を拾う、いくつか形がキレイな貝殻を拾って、ポケットティッシュに包んで、バッグに入れた。


「これ、麻衣お姉ちゃんにあげるね!」


と、遥斗が走って手渡してきたのは、小さなタカラガイだった。
艶々して、色もとてもきれい。


「わぁキレイなの見つけたねぇ!私が貰って良いの?」

「麻衣お姉ちゃんにあげたいの」


遥斗はそう言うと、また走って波打ち際に行ってしまった。


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