そばにいたい。
第5章 二人の寝室
太ももから足の付け根を、遥斗の手が滑っていく
「麻衣お姉ちゃんの足…すべすべしてて気持ちいいね」
「はぅ…んっ…」
いやいや、遥斗さん…君の方がスベスベですよ…って、10才と比べるのがおかしいか。
ちょっとくすぐったくて、変な声が出てしまった。
思わず手で口をおおう。
「痛い…?」
「ちがっ…うのぉ…気持ち、よくて…」
しゃべってる最中も、遥斗はくすぐったいけど気持ちの良いところを擦ってくるから、上手く言葉が出ない
「もっと、気持ちよくなって」
遥斗は優しい声で言うと、太股を両手でさする。
はぅうぅ…気持ちいい…
「ん…ふっ…」
あー本当に気持ちいい…眠たくなってきた…
「はるとぉ…ありがと、気持ちよくて眠たくなっちゃった…」
「じゃあ、寝ようか」
遥斗はベッドの横にある電気のスイッチを押す
薄暗いオレンジの光が遥斗の顔を、うっすらと照らしている。
10才よりもっと大人っぽく見えるなぁ…
眠たくてぼんやりした意識の中で、遥斗が私の横に来る気配がする。
「……………ぃ」
遥斗が何かを言ったけれど、私は半分以上夢の中だったので、何て言ったかよく分からなかった…
だけど私は
「ぅん…」
と、答えて、そのあとはもう覚えていない。
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