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触って、七瀬。ー青い冬ー

第8章 初夜の残像


今度は奥に押し付けたまま、
ぐりぐりと奥に押し込みながら中を擦り上げた。

「ん、んあ、んぅ」

ぶるぶる、ぶるぶるとバイブが僕をいじめた。

「んやぁ、はぁ、」

「七瀬」

高梨の、いつもの低い声が、今日は一段と色気を増していて。耳がいつもより反応している。

「はぁっ、あああっあああっ」

足が痙攣して止まらない。

「いく、いく」

「七瀬、いきたい?」

「いきたい…いきたぁっ」

高梨はぎゅ、と腰を押し付けて止まった。

「はあああっ」

バイブが強く押し込まれ、太い棒が根元まで入って僕を犯した。

「いっくぅ、ああんっああんっ、
らっめぇえっ、ひっぐ…いっぐ」

すっ、と刺激が消えた。

「へ…」

ぴく、と腰が揺れた。

「あー気持ちよかった」

高梨はそう言ってベッドから降りた。

「ちょ、高梨…」

「ん、何?」

高梨はとぼけている。

「まだ、いってない…」

何でこんなこと言わなきゃいけないんだ…

「ふーん」

「ふーんじゃなくて…!」

高梨は部屋を出ていった。

「なっ…!」

どういうこと!?

僕は両手を縛られたままで動けないのに。
これじゃ一人でいくことすらできない!

「んん…んんん」

中がまだ腫れていて欲しがってる。
あの太い棒を欲しがってる。
あれで突いてほしい。

あれでいかせてほしい、擦ってほしい、
中に種付けしてほしい…

先生…
僕は…やっぱり依存したみたいです…

僕はどうにかして快感を得ようとした。
うつ伏せになって、棒をベッドに擦り付けた。

中でいくのに比べたら浅いけど、
こんな状態でじっとしてるよりはずっといい。

「んっ、ん…」

自分の粘液でずるずる滑った。

「あっ…はぁ…」

これじゃ、自分の部屋でオナニーするのと同じじゃないか。
高梨の手に触れて欲しくてずっと想像してた。

他の誰のことも想像したことはなかった。
初めてオナニーの最中に思い浮かべたのが高梨だった。

高梨のことをいつもいやらしい目で見ていたと思う。だって高梨の存在自体がいやらしかった。

細くて長い綺麗な指はいつも僕の隣でペンを握っていて、ずっと見ていた。

高梨はそのペンをいつも手で弄んでいた。

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