触って、七瀬。ー青い冬ー
第8章 初夜の残像
…
ぶっぶー、とクラクションが鳴った。
「夕紀」
黒塗りの高級車から顔を出したのは、
翔太さんだった。
「翔太さん…!」
なぜかとても安心した。
「乗ってく?」
……
「んっ…ん、はぁっ」
車に乗り込んだ途端、翔太さんは僕を襲った。
翔太さんは僕の唇を奪った。
舌を自分から絡めるなんて、初めてだった。
「ん、んふ…あ」
翔太さんのキスだけで勃った。
勃起したそれを、翔太さんの手が揉んだ。
「んっ…」
翔太さんはキスをやめなかった。
甘いわけじゃない。
でも、気持ちがいい、余計なことを考えなくていいキス。
高梨とのキスとは違うけど…
「んっ、ふっあ、んん」
翔太さんはキスが上手い。
舌が僕の口の中を犯した。
「夕紀、舐めて」
翔太さんはキスをやめた。
「キス…もっとしたい」
「かわいいこと言うね」
翔太さんはまたキスをしてくれた。
愛されてるみたいだった。
愛してるみたいだった。
「はぁっ、はぁ…」
僕はキスを満足にすると、翔太さんのベルトに手をかけた。
舐めたい。
精子…
翔太さんのも勃っていた。
嬉しかった。
棒を取り出して、しゃぶりついた。
「はぁっ…」
翔太さんは気持ち良さそうな声を出す。
どうしたらもっと気持ちよくなってくれるかな。
翔太さんを夢中にさせたい。
翔太さんのを、根元まで飲み込んだ。
「っぐ…」
苦しい…、でも、喉にあたる感覚、嫌いじゃない。
「うっあ…良い、それ」
翔太さんは僕の喉を犯した。
腰を打ち付けた。
僕は舌で動く棒をしごいた。
「うっわ…女の穴より良い」
さりげなく失礼。でも嬉しい。
「本当にフェラ上手すぎ」