触って、七瀬。ー青い冬ー
第8章 初夜の残像
翔太さんが僕の頭を撫でた。
嬉しかった。もっと褒めてもらいたい。
僕はまた奥まで飲み込んだ。
今度は、僕の方が動く。
「はぁっ、あっ」
舌で亀頭を責めた。
…高梨が僕にしたように。
舌で膨らんだ亀頭を包んで、
ぎゅ、と舐めあげながら口で吸う。
「はぁっ、ああっ」
翔太さんは腰を浮かした。
僕は自分の棒を出した。
翔太さんに向かい合ってのっかり、
翔太さんのに擦り付けた。
「やらしい、夕紀」
真っ赤に腫れた二つの肉棒がこすり合わされて喜んでいた。
二本同時に、擦りながら手でしごく。
「あっ…んんっ、」
僕も声が漏れた。
翔太さんの唇に唇を合わせた。
自分の舌を無理やり差し込んだ。
「んっふ…」
翔太さんは僕の舌を吸った。
「んんっ」
飴でも舐めてるみたいに、美味しそうに。
僕は腰を振って擦り付けた。
ほんとは中に欲しい…
「俺ん家いこ、夕紀」
翔太さんが僕の首筋にキスマークをつけた。
「入れたい…」
僕の中がうずいていた。
早く誰かの棒が欲しい。
入れて欲しい、イイとこを突いて欲しい、注いで欲しい。
「入れて、翔太…」
翔太にまたキスをした。
「君、また淫乱になったね」
僕達は一度パンツをきちんと履いて車を降りた。
「ここら辺にホテルない?」
翔太さんが僕の腰を撫でながら、バス停で待っていた女性に聞いた。
「えっと…多分ないです」
「だよねー、ありがとう」
僕達は結局、そこらへんのトイレでやることにした。
僕は翔太さんの腰に手を回し、翔太さんは僕の肩に手を回していた。
あー、楽。
楽しい。
何も考えなくて良い。
翔太さんは僕の身体が好きだし、
僕も翔太さんの身体が好き。
気持ちよくなれて、愛しあえた。
それ以外に何かいる?
僕はいらなかった。
でっかい、御婦人が昼間に来るようなショッピングモールに入った。
男二人、恋人みたいにして入っていってかなり怪しかったはず。
でも気にしない。
入って、やれる場所を探した。
別にもうどこだっていい。
今すぐここでやりたい。