触って、七瀬。ー青い冬ー
第9章 木村千佐都の不覚
ずる、と中に指が入り込む。
「んんっ」
少し、つんという痛みが走る。
「キツくね?処女並み」
「悪かったわね、処女で」
伊織は驚いた。
「お前、本当に?処女?」
「何回も言わせないでよ」
伊織は少し納得いかないという表情で私の顔を見ていたが、すぐに意地悪な笑みを浮かべた。
すっ、と指が抜かれる。
「あ…」
中はとろとろになって、液が溢れてるのを感じた。
伊織は濡れた指先でベルトに手をかけた。
「もう入れたい」
「え、嘘でしょ」
かちゃかちゃという音がして、伊織のが姿を見せる。
あまり大きくはなってない…
欲情って、その程度?
「舐めて」
伊織は私を机から引き摺り下ろして、
私の頭を抑えた。
「わかったから、待って」
「早く」
伊織の私の扱いは雑だった。
理性がないとこうなるの?
「んっ、んぐ…」
口に咥えてみると、その独特の匂いが充満した。
「んふ、ん、ん」
やったのは初めてで、なにもかも初めてで、伊織を満足させられないのはわかっている。
でも、私を犯す相手は、多分伊織が最初で最後。この先誰かと付き合う気はない、
伊織以上に魅力的な男がいない限り。
頑張って口を動かしていたけど、
もどかしそうに伊織は腰を動かした。
「手、離せ」
伊織が言ったけど、怖くてそれから手が離せない。だって離してしまったら、どこまで入っちゃうの?
「離せって」
伊織がまた言ったので、恐る恐る手を離した。
「んっぐ!」
伊織が根元まで私の口に押し込んだ。
「あー最高」
伊織は私が苦しんでても気にしない。
「んっんぐ、ん」
息が…
何かがこみ上げてきそうな時、伊織は口から抜いた。
「っは、げほっげほ」
「立て」
伊織は私の腕を持って立たせ、私は手を机についた。
「はぁっ、はぁ」
苦しい息を整えている間に、伊織が私のそこに指を突っ込んだ。
「ああっ」
今度は指も、根元まで入ってくる。
硬い筋肉で締められたそこは、初めて入る指にかきわけられる。
「あ…あ」
全然気持ち良くなくて、むしろ少し痛い。
指ってこんなに太かった?
「本当に入れる、の?」
伊織の喉奥まで届く太いその棒は、私を殺してしまうような気さえする。
伊織は指を中で回転させた。
「いいじゃん、処女まんこ」