触って、七瀬。ー青い冬ー
第16章 薔薇戦争
僕は目を伏せたまま言った。
先生は僕の頬に手を当て、
顔を近づけた。
「…いつもそう言ったね、君は。
小さい頃から、
できないとは言わなかった」
できない、なんて言ったら
先生は悲しいでしょ
先生は僕の頬を撫でた。
「夕紀君?よく聞いてほしい」
先生は動かない。
腫れ上がった乳首も下もほったらかして
「…はぁ、っ…はぁ、」
できるのに。
できる、できるのに
「たしかに、君には何でもできるだろう。
大抵の人間には難しいことでも、
君なら多少無理をすればできないということは
おそらく存在しない。
でもね、夕紀君」
先生が訓練をやめてしまった。
頑張っていたのに。
もっと頑張れるのに
「でき、ますっ…せんせえ…」
痺れて感覚が麻痺している乳首の先端に、
冷たい部屋の空気を感じる。
どうにかしてほしい
できるとかできないとかもうわかんない
ほしいのはひとつだけ
それだけあればなんでもするから
なんでも
「っう、ぅ先生?なんで…?
どうして…やめちゃうんです…か?」
僕はほしくて、熱さに震える体を起こした。
僕の上にまたがっている先生の手首を掴んだ。
「夕紀君、何をしてるんだ。
まだ話は終わって…っ!」
先生の手を掴んで、僕は腰を突き上げた。
「っあ、っ夕紀っ…!」
「ああ、ああ…」
これ、これだ
これがほしかった、欲しくてたまらなかった
閉じられた先生の腿の間に僕のそれが挟まれて
きゅっきゅ、としごかれた
僕の裏の筋には先生の膨らんだ
固いものがずりずり当たった
一番気持ちいいところ同士が擦れあって
「っく、っ、あぁ、あ、
せんせ、気持ちいっ…い、」
自分が何をしているかなんてわからない
気持ちよくなること
刺激を得ることしか頭にない
「っ…」
目の前で何年も隣に座って
僕のピアノを聞いていた先生が
僕の上で
僕の腰の動きに合わせて悶えている
「っ、…っ」
そんな異常な光景も今は僕を興奮させるだけ
僕の腰をもっと速くさせるだけ
「せ…せ、っあ…、っあ、これ、気持ちい…?」
先生は僕の大きくなったものに前を擦られて
抵抗しようとしてさらに腿を強く閉じるから
それがもっと刺激を強くして
「ね、ぇ…せんせえ、っあっ、っんんっ」
先生はされるがままで唇を噛んで息を殺していた
じっと耐えるように