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触って、七瀬。ー青い冬ー

第20章 歪形の愛執



「いや、俺は…」

「いーからいーから」

「よくな…」

「えー?嘘つきだなあ七瀬君。
恋人でもなんでもない人達といっぱいえっちなことしてきたでしょ」

むず痒そうに腫れた乳首にローターを押し付けた

「っあ!あ、ああっ」

七瀬が体をよじらせる
肩と胸板がびくびく震える

「ひあっああ」

「ねえ?このおもちゃで遊んでくれる人なら誰でもいいんだもんね」

佐藤君の腕を掴んで、ローターをもう片方の乳首に当てさせる

「あ、や…だ、んっ…んんっ!」

がく、と肩にこもっていた力が抜ける

「あれ、イっちゃったの?」

ローターを離してやっても痙攣が続く

「ふ…う、ぅっ、はあっ」

「ねー七瀬君、俺のこと嫌いなくせに
そんなに感じてるってどういうこと?」

潤んだ目はまた、殺意を込めて俺を睨む

「し、ねっ」

汗が七瀬の首筋を流れる
肌寒い秋はどこかへ飛んで行った

切ったばかりのさらさらしていた髪は汗に濡れて
額や頰に張り付いていた

白い肌も熱で紅くなり
平らで贅肉のない細い腹が荒い息で膨らんでは
締まる

下に下がりかけた短パンから
俺を誘い煽るように腰回りを締め付けている
パンツのゴムが覗く

そのゴムの色も黒だった
なんで全部黒なんだ
ローターもポーチもリュックも…

「七瀬のために死ねるなら本望だよ
その前に七瀬の方がイキ狂って死ぬけど」

七瀬は顔を背けた

「誰が…」

「さーて、じゃあもう全部使おっかコレ」

残った3つのローターのスイッチを入れる

ぶー、ぶー、と勢いよく震える

「どこに当てて欲しい?」

3つの紐を持って振動部分をぶら下げる
お互いにぶつかって喧嘩している

「ここ?」

3つのローターをへその上に当てる

「っ…ぁ」

びく、びく、と背中が跳ねる
七瀬は唇を噛む

「じゃあここかな?」

短パンの上から盛り上がった股間にローターを乗せる

「あっ、ああっやだっ、やだ!」

七瀬は揺れる腰を浮かせながら逃げる

「佐藤君、そっちも」

佐藤君は手を止めて見ていたが、また
ジャージをまくってローターを胸にあてがう

「あ、あ、あ」

刺激が上下に分散する
よく話したこともないクラスメイトにローターで遊ばれても口で反抗する勇気がなく
されるがままにただ喘ぐ

可哀想に

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