テキストサイズ

触って、七瀬。ー青い冬ー

第20章 歪形の愛執



だけど、一人で弾いて自分で楽しむのと
人前で弾いて評価されるのとはまるで別物

評価されるのがとても苦しくて嫌だった

自分がこれでいいと思ったのに
他人はそれじゃだめだという

そのズレを埋めることになんの意味があるんだろう

人にいいよと言われるまで極める
それになんの意味があるんだろう

音楽は芸術なのに、タバコやコーヒーと同じ嗜好品なのに
僕はどうしてそれで苦しんでるんだろう

【努力は無駄にはならない】

先生が言っていた言葉だけど

僕は、誰かのために頑張るのはもう嫌なんだ

いい子じゃなくていいから、逃げたいんだ

悪い子でいいから、解放されたいんだ

でも逃げようとする僕を、僕は

人でなしろくでなし、
大馬鹿野郎の世間知らず、社会の最底辺

そう言って卑下するんだ

だから僕は逃げられない

自分に縛られて逃げられない

でもだれも僕を助けられない

だって僕を拘束してるのは僕なんだから

僕が死ぬまで、僕は逃げられない


「…ごめんなさい」


水が流れるように口から落ちた言葉

「…邪魔してすみません」

高梨は僕の耳元で言う

「違うだろ?」

さっきのアレを言えって?

「…無理だよ」

元から言う気はなかった

「じゃあ公開処刑だ」

高梨は手の中に隠していた黒いリモコンを見せた

「や、やめっ」

ぐちゅ、と中が締まった
ダメだ絶対にダメだ、これが動いたりしたら…
しかもみんなの前で

高梨は僕の顔を覗き込んで笑った

「…いい顔すんなほんと、かわい」

待て、と言う前にボタンが押されていた

「は、あっ!」

震えている

「っ、う、!」

ぶー、ぶー
震えが中に伝わってじんわり熱を持って腫れてくる

「や、…!」

あ、痺れる、頭の中
前がまた膨らんで触りたくなる
擦りたい、擦りたい…

大丈夫、大丈夫、声なんか我慢できる
耐えないと、殺される…!

「ねえ七瀬君、ちゃんと謝んないとダメだよ?
さっき授業中何してたのかみんなに話して」

「あ、っ、無理、っ」

「ほら、早くしろって」

高梨の手が尻を撫でた
ぐり、とディルドが中に押し込められる

「っひ、はあっ、ま、っあ、あああ」

ああすごい、気持ちいい
ぐちゃぐちゃに濡れてて粘膜擦られて
尿意に似てる快感が染みてくる
もっと欲しくなる、もっと

ストーリーメニュー

TOPTOPへ