触って、七瀬。ー青い冬ー
第5章 葉山秋人の背徳
私は夕紀のベルトを外し、それを握った。
「もう硬くしてる」
「…じろじろ見ないで下さい」
「今更」
私はそれを握ったまま、夕紀の首筋に鼻を寄せた。
「んっ…」
夕紀は首筋だとか耳だとか、そう言う部分が特に敏感だった。
何年も触れた肌。
もう知らない性感帯はない。
「んっ…あっ」
酒の匂いがする。
子供のくせに、大人を酔わせる気か。
首筋を舐めると、夕紀は身体を震わせた。
「先生は…ずるい」
「何が」
「全部、知ってるんでしょ」
「…まぁね」
「あっ…い」
夕紀の首筋を強く吸うと、赤い印がついた。
「何したんですか」
「教えない」
この子は私から離れないといけない。
私もこの子から離れないといけない。
こんな風に印をつけてしまうなんて、
やっぱり私はまだ子供だ。
「教えるって言ったのに」
「…子供には早い」
夕紀は鼻先で肌を触れられるのが好きだ。
「子供って、何ですか」
夕紀の下はもう透明な液体を垂らしていた。
「純粋ってことだよ」
私は夕紀の棒の先端を、手のひらで擦った。
「あっ、あ…あ」
夕紀の棒をこんなにきちんと触ったのは初めてだ。こんなに大きいとは思わなかった。
夕紀は私の手が擦るのに合わせて腰を浮かせてよがった。腰が揺れている。
「はぁっ…はぁっ」
夕紀はかわいい。
気持ちがよくてとろけている表情が。
この顔で、そんなにはしたない動きをするのは反則だ。
「見てるこっちが恥ずかしいよ、いやらしい」
夕紀の腰は、私の手を穴にして突き上げる。力強い突き上げは、雄そのものだった。
性欲の塊だ。
「せんせ…イく」
夕紀は自分の股間についた棒に快感を与えることで頭がいっぱいだった。
しかし、私は手を離した。
「あっ…あ」
夕紀の腰が空中で踊った。
「まだイっちゃだめだよ」
「んん…んん」
駄々をこねる姿は変わらなかった。
棒が反り立って、甘い液を垂らしながらゆれている。
「まずはこっち」
私は自分のものを夕紀の目の前に出した。
夕紀は半開きの目で私のそれを捉えると、
徐に口に咥えた。
「まずは全体を濡らして」
夕紀は私の教えることをなんでも覚えていった。
「そう、そう」
夕紀の口は小さかった。
「上手いじゃないか」
しかし、奥まで咥えるのが得意だった。