触って、七瀬。ー青い冬ー
第5章 葉山秋人の背徳
夕紀を褒めながら、フェラチオを教え込んだ。夕紀は物覚えが早い。
「あ…」
私の反応をしっかりと見て、良いところを探し当てる。
「あ、あ、そう」
夕紀の頭を撫でると、夕紀は喜んだ。
最近の冷たい態度と打って変わって、別人のようだった。これが全て酒の力なのだとしたら、夕紀は容易に酒を飲まないほうがいい。
「夕紀、奥、苦しくないか」
夕紀は咥えたままうなづいた。
「それじゃあ…少し動くよ」
私は夕紀の頭を押さえたまま、自分の腰を押し付けた。
「んぐ…」
夕紀の喉が鳴った。
「ああ…」
思わずため息をついた。
なんて気持ちいい。
夕紀の口を犯しているという背徳感も相まって、快感はどんどん増した。
「あっ…ああっ」
「んぐっ、んっんんっ」
夕紀が喘ぐたびに、喉が締まって亀頭を擦る。その暖かくて柔らかい喉の感触が最高に気持ちいい。
「夕紀…飲んで」
「んっ、んんんっ」
喉がまた締まって、亀頭から精液を搾り取る。
「はぁ…あ、んっ、ん」
夕紀の喉の奥に押し付けて、自分の味を覚えこませた。
口から抜き取ると、夕紀の口から白い液が垂れる。
「っぷは、んぐっ」
「残さずに飲みなさい」
「ん…ん…」
夕紀は口の中のものをごくりと飲み込んで、顔をしかめた。
「なんか…変な味」
「すぐに美味しくなる」
「信じられません」
「精液には麻薬成分が含まれてるんだ」
「…だからって、おいしくないものはおいしくないです」
夕紀をうつ伏せに寝かせた。
「タバコも酒も最初は苦いじゃないか。でもだんだん良くなって、しまいには依存する」
夕紀の後ろの穴を擦った。
「ん…」
「ここも、まだ硬くて痛いだろうね。」
「いつまで経っても依存するとは思えません」
「そういう奴こそ依存しやすいんだよ。
特に君はわかりやすいタイプだ」
夕紀の後ろの穴を舐めた。
「ん…」
夕紀の反応は珍しく鈍い。
「ここはまだ早いか…」
「先生、挿れないんですか」
夕紀の穴は綺麗で、傷ひとつない、単純な排泄のためのものだ。
「君は自分で入れたこともないんだろ」
「…はい」
夕紀は返事を躊躇った。
「初めてでは厳しいよ」
私はもちろん、彼を最後まで見ていたい。
けれど、それが夕紀を苦しめるのなら、無理にする気はない。