
俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
菜の花みたいな黄色のパステルカラーに、白い花の刺繍が施されたブラジャーは、薄暗い部屋の中でも明るくハッキリと見える。菜子の健康的な肌の色とハリのある豊かな胸にピッタリだ。ヤバい。いつまでも眺めてしまう。
「どうかなぁ……可愛い?」
「いや。可愛いというより、綺麗だ」
「ふえっ。何そのセリフ、ズルいぃー。照れすぎちゃうじゃんっ」
「お前が言うなっ。こんなものを見せつけやがってっ。このっ、このっ」
「ひゃっ、ひゃっ、何すんのぉっ」
自分のアレコレを落ち着かせるためにワザとイタズラっぽく振る舞い、ブラジャーの上から胸をツンツンツンツン突っついた。菜子が困ったように、俺を叩く。
「やだもうっ。明里みたいなことをしないでってば……
っ、はひょおっ」
「え?」
今の可笑しな反応。もしかして、
「俺の指、胸の先端部分に当たったりした?」
「うっ、うん……」
「……この辺?」
「ひゃほうっ」
もう一度指で押してみたら、菜子がまた可笑しな反応をして正解を示す。
煽ったり笑わせたりで。ホントに飽きないヤツだな。
「ちょっと、人の胸をツンツン突っついておいて笑うって、どんだけぇ!? 私をどこまでオモチャ扱いするつもりなのぉ!?」
だよな、イタズラが過ぎた。
「ごめんな。じゃあ……こうして擦(さす)るのは?」
突っついて遊んでいたところを、今度は指で優しく擦ってみた。
「やっ、あん……」
……うわ。その反応には、さすがに笑えない。気持ちを落ちつかせたのに、また一気にクラクラさせられる。
綺麗なブラジャーをダメにしちゃわないように、優しく優しく擦り続ける。
ブラジャー越しでも分かる。先端部分がすでに硬くなっているのが。
「と、俊光く、ダメっ……。それされると、ムズムズウズウズしてきちゃうんだよぉ」
「そう言われると、もっとムズムズウズウズさせたくなる」
「うひゃあっ」
愛くるしい顔に色味がついてきた菜子を見たら、興奮が増す。いつまでも眺めていたかったはずのブラジャーを、つい捲くりあげてしまった。
ハリと弾力で、半球状の形をキープしている豊かな胸。晒してすぐ、淡い桜色をした先端部分を口に含んだ。
「ひあっ」
菜子がピクンと小さく跳ね上がった。
