
俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
っ……なんて手荒い脱がせ方するんだコイツはっ。一瞬、野獣に見えたぞっ!
その菜子は、俺の肌蹴た姿を物珍しそうにまじまじと見ては、
「はわわわわぁー。俊光君のリアル肌だぁ。いいなぁこれ、私よりもうるうるツルツルしてるじゃん。体つきも、普通に引き締まっててカッコいいー」
「のわっ」
俺の胸を、手のひらでペタペタワサワサと触りだす。
「くうっ。菜子っ、待てって。触り方がこそばゆいっ……」
「やだっ、待たないっ。私も触るのぉーっ」
「ううっ。ふはっ……」
ヤバい。だんだんと、こそばゆいだけじゃなくなってきた。
興味津々で触ってくる無邪気な手付きで、体が熱く強く反応してきてしまっている。
特に、下半身の方がっ……。
色づいた菜子で昂ぶってるから、体が余計に敏感になってる。
「あっ、右胸の隅に小さなホクロ発見! 俊光君、知ってた? ココだよ、ココ」
「っ、くはぁっ! なっ、菜子っ、頼む。無駄にツンツン突っつかないでくれっ……」
「えーいいじゃんっ。俊光君だって、私の胸をツンツンして遊んでたでしょっ。えいっえいっこのこのぉ、お返しだぁー」
「あっ、はぁっ、くふっ……!」
このままだと、俺が先に果ててしまうぞ。
「俊光君……なんか色っぽい。息がはぁはぁ荒くて、頬っぺたもほんのり桃色に染めちゃって」
「いっ!?」
それ、『色っぽい』じゃなくて、『変態』の間違いだろっ!
「そうかぁ。私も俊光君もおんなじ人間だから、私が触られてムズムズウズウズしちゃうとこと、俊光君が触られてムズムズウズウズしちゃうとこは、基本一緒なんだね!」
俺の気も知らずに、自分なりに解釈をして妙に納得してるし。どこまでも無邪気なヤツだな。
「にしても、男の人のチクビーって、ポツンとしててちっちゃいよね。見比べてみても、女の私の方が大きいし……
ピンポーン」
「ああっ……!」
押された。インターホンを押すかのようなノリで、先端部分をポチッと押された。
小さなとこから全身に刺激が走り、たまらず悶える。
「えへへー、もう一回。ピンポーン」
「ふはぁっ」
菜子の可愛いあえぎ声が響いていたのが、今じゃ俺のむさ苦しいうめき声が響いている。
甘い雰囲気もどこへやらだ。
