
俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
――あの俊光君が、私のポチポチで、これでもかって言うぐらい、色っぽくなっていってる。
普段お兄ちゃんをしている俊光君では見ることが出来ない、俊光君の恋人の顔。エッチぃのに、とってもカッコよくて、とってもキレイで、ウットリしちゃう。
つい勢いで、脱がしたりペタペタポチポチしちゃったりしたけど……どうしよう。私、またドキドキしてきちゃった。またどこかに隠れたくなってきちゃった。
私が俊光君にされている時よりも、私が俊光君にしている今の方が、ものすごく恥ずかしい。
だけど恥ずかしくても、俊光の恋人の顔を、もっと見たい。
私はポチポチをピタリとやめて、
「……? な、菜子?」
「えいやぁー!」
目の前のチクビーに、思い切ってパクついてみた!
「っ、だぁっ……!」
私に覆い被さっている俊光君が、力が抜けたように腕がガクッとする。
それでもお口をチクビーから離さずに、さっき私にしていた俊光君を思い出しながら、
見様見真似で舐めてみたり、
「あっ、はぁっ……」
何となく吸ってみたり、
「くあっ」
とにかく軽く噛んでみたりした。
「のわっ」
俊光君の味というよりは、ここの温泉の味がするね。
「なっ……菜子っ。これ以上されたら、俺っ……」
「ダメぇ、まだするのぉ! 今は私の番なんだからっ!」
「私の番って、お前っ……くっ、はぁっ」
俊光君が止めようとするのもスルーして、ひたすらペロペロカミカミチュッチュ。
さてと。次は隣のチクビーを……
「っ、わひゃあーっ!」
やだぁっ、何、今の!?
私のお股辺りに――とてつもなく硬い棒みたいな物が、ヌッと触れてきたぁ!
「はぁっ、はぁっ……。な、何だよ、急に飛び上がったりして。俺まで驚いたぞ」
「ごめんなさっ……。だって、だって、とてつもなく硬い棒みたいな物が、急に私に当たってきて。それでビックリしちゃって……」
「は? とてつもなく硬い棒みたいな物……?
って、そ、それはっ……!」
「へぇ?」
どうしたんだろう? 俊光君のお目々、気まずそうにウヨウヨと泳ぎだしてる。
