
俊光と菜子のホントの関係
第4章 『私と俊光君』
「お父さん、お母さん、おはよー!」
朝、元気よくリビングに入ると――
「おはよー……あら、今日はポニーテールなのね」
「そっ! どう?」
「いいじゃない。似合うわよー」
「あぁ。なかなか可愛いじゃないか。やっぱり女のコはいいよなー。いろんな髪型でオシャレを楽しめるから」
やった! 今日も好評!
髪型変えると褒めてもらえるし、私自身も気分が変わって楽しいー。
「ふぁーあ……おはよー……」
「あ、俊光君おはよー!」
朝に弱い俊光君が、今日も一番最後に降りてきた。
「へぇー。菜子、今日も髪型違うんだ」
「そうなのー。どう、これ?」
「うん、いいじゃん。可愛い可愛い」
うわぁ、頭ポンポンしてくれたぁー。もうテンション上がっちゃーう!
こんなら私、一生髪型変え続けちゃうかもー!
