テキストサイズ

たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―

第1章 杉並実果留



 私は武が好きなクセに、夕崎君とこうしてつき合っている。


 私が……夕崎君を利用してしまったから。


 夕崎君から告白されたのが二週間前。新三年生になった翌日の放課後だった。

 ちょうどその時は、武がいなかった。

 一人で電車に乗り、駅についてホームに降りたところを、夕崎君に話しかけられた。



 それが、つき合うキッカケだった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ