
マックの女
第2章 ファーストフード店マクド鳴門にて
「……お客様、何に興奮されているんですか? 」
声を掛けられて、誠一ははっと我に返った。ゆかりがテーブルの上のコップに水を入れている。
「セルフサービスなんですけど、おにいさん、あたしのタイプだし、特別サービスよ…… 」
誠一は興奮してすっかり喉が渇いていた。
「……あ、ありがとう……」
誠一はコップを掴むと、水を一気に飲み干した。
「ああー、やっぱり喉乾いていたんだー…… 」
「え、え、何? 分かるの? 」
「はい、わたし、分かっちゃうんです…… おにいさんって、嫌らしいこと考えてるでしょ? 変態ですもんね、そういうの分かるの…… 」
「……えっ……そんなあ、心外だなー 変態だなんて…… 」
「あたしまで、恥ずかしくなるくらい…… の…… ど変態丸出し…… 」
「……え、そんな……」
誠一の両手は汗をかいてびっしょりになっていた。ポケットから慌ててハンカチを取り出すと、額をハンカチでスリスリしてぬぐった。
「……まいっちゃうなー みんな見透かされていたなんて…… 」
「今までのこと、全部、嘘です。すみません」
「え、何それ? う、嘘? それはそれで、今更っていう感じで…… ま、まいったなあ」
ゆかりと会話するたび、喉がカラカラに渇いていく。さらに喉が渇く。誠一は右手でコップの水を飲もうとしたが、既に、空になっていた。
「あっ……おにいさん、お水、入れますか? 」
「ああ、入れてくれるのかい? 」
「ええ、ところで、入れるのは、水だけでいいですか? 」
「…… え? ……もちろん……え? 他にもあるの? 」
「ええ、こんな小さなコップじゃ、直ぐ空になっちゃうもの。おにいさんの飲み方、すごいもの。あたし、見てたら興奮して来ちゃったもの、もう、この変態…… 」
声を掛けられて、誠一ははっと我に返った。ゆかりがテーブルの上のコップに水を入れている。
「セルフサービスなんですけど、おにいさん、あたしのタイプだし、特別サービスよ…… 」
誠一は興奮してすっかり喉が渇いていた。
「……あ、ありがとう……」
誠一はコップを掴むと、水を一気に飲み干した。
「ああー、やっぱり喉乾いていたんだー…… 」
「え、え、何? 分かるの? 」
「はい、わたし、分かっちゃうんです…… おにいさんって、嫌らしいこと考えてるでしょ? 変態ですもんね、そういうの分かるの…… 」
「……えっ……そんなあ、心外だなー 変態だなんて…… 」
「あたしまで、恥ずかしくなるくらい…… の…… ど変態丸出し…… 」
「……え、そんな……」
誠一の両手は汗をかいてびっしょりになっていた。ポケットから慌ててハンカチを取り出すと、額をハンカチでスリスリしてぬぐった。
「……まいっちゃうなー みんな見透かされていたなんて…… 」
「今までのこと、全部、嘘です。すみません」
「え、何それ? う、嘘? それはそれで、今更っていう感じで…… ま、まいったなあ」
ゆかりと会話するたび、喉がカラカラに渇いていく。さらに喉が渇く。誠一は右手でコップの水を飲もうとしたが、既に、空になっていた。
「あっ……おにいさん、お水、入れますか? 」
「ああ、入れてくれるのかい? 」
「ええ、ところで、入れるのは、水だけでいいですか? 」
「…… え? ……もちろん……え? 他にもあるの? 」
「ええ、こんな小さなコップじゃ、直ぐ空になっちゃうもの。おにいさんの飲み方、すごいもの。あたし、見てたら興奮して来ちゃったもの、もう、この変態…… 」
