官能マシン
第1章 官能マシン
自分の鳴るはずのない携帯電話をかばんの底から引っ張り出して液晶画面を見た。
「ツライ シニタイ」
とんでもないメッセージが入っていた。
「間違い電話だよ。困るなー」
ピピー、
次のメッセージがまた入って来た。
「ヘンジ ドウシテ クレナイノ?」
「ーー何だよ、間違いだよ。ちゃんとボタン押せよなー」
ピピー、
また、入ってくる。
「ヘンジ シテヨ、シンイチ!」
信一はびっくりした。偶然にも名前まで一緒だった。慌てて取扱説明書を広げた。掛けて来た相手の番号がわかる機能が付いていた。相手に間違いを教えてやろうとした。
「間違って掛けてます。番号を確かめよう」
やっとの思いでメッセージの文字を打つと、相手に送信した。
「ナンデ ソンナ ウソ ツクノ シンイチノ イジワル ジュン」
「ーーな、なんだ、こいつ。間違いだって教えてやっているのに」
ピピピー
「シンデ、バケテ デテ ヤルゾ! コラ! シンイチ」
「おいおい、冗談はよしてくれ」
信一は青ざめた。女の間違いで勝手に死なれても迷惑である。後味も悪い。信一は、慌ててまたメッセージを送った。
「ゲンキ ダシテ ガンバレ! ファイト! シンイチ」
冷汗をかきながらやっとの思いで打つなり送信した。
「モウ スコシ ガンバッテ ミル アリガト シンイチ チュー ジュン」
信一は何故だかポッと顔を赤くした。こんな気分何年振りだろう。
「ツライ シニタイ」
とんでもないメッセージが入っていた。
「間違い電話だよ。困るなー」
ピピー、
次のメッセージがまた入って来た。
「ヘンジ ドウシテ クレナイノ?」
「ーー何だよ、間違いだよ。ちゃんとボタン押せよなー」
ピピー、
また、入ってくる。
「ヘンジ シテヨ、シンイチ!」
信一はびっくりした。偶然にも名前まで一緒だった。慌てて取扱説明書を広げた。掛けて来た相手の番号がわかる機能が付いていた。相手に間違いを教えてやろうとした。
「間違って掛けてます。番号を確かめよう」
やっとの思いでメッセージの文字を打つと、相手に送信した。
「ナンデ ソンナ ウソ ツクノ シンイチノ イジワル ジュン」
「ーーな、なんだ、こいつ。間違いだって教えてやっているのに」
ピピピー
「シンデ、バケテ デテ ヤルゾ! コラ! シンイチ」
「おいおい、冗談はよしてくれ」
信一は青ざめた。女の間違いで勝手に死なれても迷惑である。後味も悪い。信一は、慌ててまたメッセージを送った。
「ゲンキ ダシテ ガンバレ! ファイト! シンイチ」
冷汗をかきながらやっとの思いで打つなり送信した。
「モウ スコシ ガンバッテ ミル アリガト シンイチ チュー ジュン」
信一は何故だかポッと顔を赤くした。こんな気分何年振りだろう。