テキストサイズ

陽が沈む湊、陽が昇る湊。

第10章 ♡マーク

風呂から上がって、さっぱりした湊はビールを喉を鳴らして飲んでいた。

「くはぁ〜、最高!」

彼の濡れた髪から日陽の香りが漂っている。

「じゃあ、私もお風呂入ってくるね」

「日陽は風呂長いけど、何してんだよ」

日陽がお風呂メニューを説明し始めた。

メイク落としてから洗顔。

髪を二回洗って、トリートメントも二回する。

ムダ毛の処理をして、体を洗う。

お風呂上がりに、パックをして全身にボディオイルを塗る。

髪を乾かしたら、美容液と乳液で顔を整える。

髪にも仕上げの洗い流さないトリートメントオイルを塗って完了。

「ま、マジか」

湊が驚きの声を漏らしていた。

「これはお休みの日の特別メニューよ。普段はここまで時間はかけないわ」

にしてもだ。湊は日陽からいい匂いがする理由をなんとなく理解した。

それから、二人は歯を磨いて二階へ上がる。テレビを見ながらゴロゴロして過ごす。

「あーぁ、もう仕事だよ。お休みはあっという間ね」

「そうだな」

つぎ二人がのんびり過ごせるのは二週間後。だいぶ先の話だ。

湊は日陽の香りに包まれて、うとうとしている。

「……寝たら明日だ。日陽〜」

刻一刻と迫りくる明日に精一杯の抵抗を試みていた。

やがて二人は重なり合うようにして眠っていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ